下眼瞼脱脂

目の下のクマ・たるみ

下眼瞼脱脂

下眼瞼脱脂

目の下に出来てしまったプクッとした膨らみ、慢性的な目の下のクマ(影ぐま)。このような目元のスキントラブルの原因は「眼窩脂肪」です。下眼瞼脱脂は、目の下の膨らみの原因である眼窩脂肪を取り除いて膨らみを平らにして目元を若返らせる美容整形手術のことを言います。ここではそんな下眼瞼脱脂について詳しくご紹介していきます。

下眼瞼脱脂

下眼瞼脱脂でできること

  • 膨らみが取れる
  • たるみの改善
  • 目の下のクマが改善
  • 影ぐまの改善
  • 目元が若返る
  • 涙袋が復活

下眼瞼脱脂にはこれらのようにさまざまなメリットがあります。
目の下の膨らみというのは、原因である眼窩脂肪を取らない限り解決することはありませんし、膨らみのあるまま放置しておくと確実に悪化の一途と辿ります。そのため治療を受けるということは将来的なたるみの予防、見た目の老化を遅らせるという意味でも受けるべき治療と考えて良いでしょう。

下眼瞼脱脂の実際

下眼瞼脱脂の実際の手術の内容をご紹介します。ここでご紹介する術式は一般的なプレセプタル法です。また、細かな手技・手法は医師それぞれでも違ってきます。ご不明な点はカウンセリングを受けた医師にご確認下さい。


Step-1

デザイン

切除予定の眼窩脂肪の範囲にデザインを描きます。手術中は寝た状態で手術しますので位置がずれ込むことがありますので、このようなデザインというのは非常に重要となることが多いです。


Step-2

局所麻酔

切除予定の眼窩脂肪の範囲に局所麻酔の注射を打ちます。また、結膜側には目薬での麻酔も併用することが多いです。下眼瞼脱脂の手術で痛みを感じるのはこの麻酔の注射です。麻酔が効いてしまえば術中に痛みを感じることはありませんのでご安心下さい。


Step-3

結膜切開・脂肪の露出

瞼の裏側、結膜を切開して眼窩脂肪を露出させます。切開の方法はメスを使うのですが、一般的なメスではなく、炭酸ガスレーザーを使って切開を行うクリニックも少なくありません。
どちらを使っても結果に違いはありません。この手術で大切なのは適切な眼窩脂肪の切除量を見極めることです。炭酸ガスレーザーを使ったからと言って適切な量の眼窩脂肪を除去できなければ結局はトラブルを引き起こすだけです。


Step-4

眼窩脂肪の除去

適切な量の眼窩脂肪を除去します。下眼瞼脱脂の一番のポイントはココ!適切な量の脂肪除去ができなければ取り残しや、過剰な除去となってしまい術後のトラブルへと繋がってしまいます。
また、眼窩脂肪は薄い膜で仕切られており、同じ場所の脂肪を取り除くのではなく、膨らみの状態に合わせて除去する位置も重要で、この違いが医師の経験の差が出てしまうポイントです。ミリ単位の差で満足度は大きく違ってくるものです。


Step-5

結膜の閉創

基本的に結膜に切開を加えても縫合はせず、ピンセットの先端で圧着して傷を閉じるのが一般的な処置方法です。そのためコンタクトは1週間使用禁止ですが、糸で縫合することによって早期にコンタクトの装着が可能にすることもできますので医師に相談して下さい。

下眼瞼脱脂のダウンタイム

下眼瞼脱脂のダウンタイムですが、多くの場合、2、3日程度で社会復帰することができます。なぜなら下眼瞼脱脂は、皮膚表面を傷つける事はありませんし、結膜を切開すると言ってもわずか1センチ程度です。また、結膜から眼窩脂肪までの距離が短く速やかに露出させることができれば強い炎症を引き起こすこともありませんので腫れや痛みを伴うこともありません。

術後のダウンタイム 2、3日程度

しかし、それはあくまで医師の技術が高く経験が豊富であるということが前提でのお話。不慣れな医師、未熟な医師の場合、眼窩脂肪をなかなか露出させることができず、無理に引っ張ったり、強い刺激を与えてしまい強い腫れを引き起こしてしまってダウンタイムに大きな影響が出てしまったというケースも少なくありませんので十分注意しましょう。

腫れ

痛み・内出血

術後の起こりうるリスク・問題点

下眼瞼脱脂には下記のような問題を引き起こすことがあります。

  • 膨らみが残っている
  • 効果が不十分・物足りない
  • 血腫・内出血
  • 取りすぎによる凹み
  • 小じわ・たるみの悪化
  • 白目や角膜の損傷
  • 膨らみや凹み具合の左右差
  • 術後感染
  • 眼球の火傷など

修復が容易な問題点

修復が容易な問題点というのは、時間をかけて待てば改善する、もしくは修正・再手術によって解決できる問題点のこと。

取り残し

下眼瞼脱脂の手術を受けたけれどまだ膨らみが残っているという場合もある。取り残しの場合、再度下眼瞼脱脂を受けることで解決できます。

取り残しについては受ける側からすれば大きなトラブルと意識するでしょう。しかし、それは決して大きな問題ではありません。なぜなら美容整形における大きな問題というのは、修復できないということ。
取り残しは再び下眼瞼脱脂術を受ければ解決する問題です。なので取り残しは修復できるという意味でも安全な問題と考えた方が良いでしょう。修正ができないトラブルは何より厄介ということは理解しておく必要があります。

シワの発生

下眼瞼脱脂の術後の悩みで比較的多いのが「シワの発生」である。脱脂を受ける前まではシワなんてなかったのに、受ける前までは薄いシワだったのに、深いシワになってしまったと嘆く方の少なくありません。しかし、この悩みは仕方のない問題なんです。
なぜなら下眼瞼脱脂を受ける前までの目の下の皮膚というのは、眼窩脂肪によって押し広げられていた状態で、手術によってその加圧がなくなることで皮膚にたるみが残ってしまうからなんです。

シワの対策として、しっかりと保湿ケアを心がけましょう。一般的には、1、2週間程度でシワは薄く変化したり、完全に消えることも少なくありません。シワが消えない、気になる場合は、皮下にコラーゲンやヒアルロン酸などを注射してシワを埋めることでシワを消すこともできます。気になる場合は、そのような治療を検討することも必要でしょう。

修復困難な問題点

下眼瞼脱脂において一番の問題は過剰に眼窩脂肪を除去してしまい、修復が困難、不可能な状態があります。

眼窩脂肪の取りすぎ

一度取り除いてしまった眼窩脂肪は再発することはありません。そのため過剰に除去してしまった場合は基本的に修復は困難です。
万一取りすぎてしまった場合、脂肪を注入するか、もしくはヒアルロン酸を注射して凹みを整えるしか方法はありません。

下眼瞼脱脂の料金相場

下眼瞼脱脂は自由診療なので、クリニックによって料金設定はバラバラです。数万円でできるクリニックもあれば40万円以上するクリニックもあり、選ぶ側からすれば本当に難しいと思います。安いのは不安だし、高いのもボラれる気がしてモヤモヤしますよね。
適切、妥当な値段のクリニック、価格帯っていくらなんだろう。まずは、価格相場を知ることから始めましょう。

下眼瞼脱脂の料金相場 20〜30万円

下眼瞼脱脂の治療内容、治療の満足度などを考えると妥当な金額は20〜30万円だと考えられます。安いからといって悪いわけではありませんが、下眼瞼脱脂が上手な医師のクリニックのほとんどは、相場とされる20〜30万円の範囲で落ち着いているというのも事実です。

治療費用で注意すべきこと

下眼瞼脱脂の料金相場は理解していただけたと思います。その上で注意しないといけないことがあります。それはオプション費用です。ホームページで適正価格の範囲に入っていたとしても実際にカウンセリングに行くと追加オプション等でさらに金額が跳ね上がるといったところもありますので注意しなくてはいけません。

クリニック選びのポイント

これだけクリニックが多いと選ぶのは本当に大変です。どこが良くて、どこが危険なのか?一般の人でそれを判断することは基本的には不可能なこと。安心して下眼瞼脱脂を受けてほしいという気持ちからクリニック選びのポイント、注意すべき医師などをご紹介していきます。

基本的な考え方ですが、多くのクリニックは安全で安心、一定の技術を持っているから美容クリニックを開業しているということに違いはありません。悪質なクリニックや技術を伴わないクリニックというのは一部であるということは理解しておきましょう。

クリニックの特性を知ろう

クリニックによって得意とする治療内容は大きく違います。輪郭などの骨切りを得意とするクリニックもあれば、二重まぶたなど繊細な手術を得意とするクリニックもあります。二重瞼の手術など繊細な手術が得意だからといって下眼瞼脱脂が上手と言うことではありません。
やはり下眼瞼脱脂を得意とする技術の高いクリニックでの治療が絶対にお勧めです。

医師の経歴・経験に注目

日本の場合、医師免許があれば誰でも美容外科で治療ができてしまうという背景があります。そのため未熟な経験であっても容易に手術をしてしまう医師が多いんです。大切なのは経験・実績です。一つの目安ですが、専門医(形成外科、美容外科)の取得を確認しましょう。
専門医は一定の経験があるからこそ与えられる資格の一つです。
次に注目すべきは医学部を卒業してからの経験です。正直、2年の研修が終わってすぐに美容外科に就職している医師というのは臨床経験はほぼないと考えて良いでしょう。

費用は相場・適正か

不思議に思うかもしれませんが、適切な費用のクリニックほど一定の技術があったり、適切な治療が提供されているんです。そこにはモラルが関係しているかもしれませんが、適切な費用、相場価格で治療を提供しているクリニックは安全なところが多いです。

治療の保証内容を確認

下眼瞼脱脂の場合、取り残しによる再手術は決して悪いことではありません。もちろん1回の手術で済ませることができるのが理想ですが、万一取りすぎてしまった場合、取り返しがつきませんので取り残しが出てしまうくらい慎重なクリニックというのは安心感があります。そのため再手術の保証制度について、その内容をしっかりと確認しましょう。

下眼瞼脱脂以外の治療法

目の下のたるみや膨らみを改善する方法は下眼瞼脱脂以外にも複数あります。しかし、それは根本的に変わるということではなく、擬似的に変化を加えて解消したように見える方法もあるため正しく理解しその上で治療法を選び必要があることを忘れないで下さい。

下眼瞼切開

下眼瞼切開というのは、目の下を目の形に合わせて、まつ毛から数ミリ下を切開して弛んでしまった皮膚を切除して引き上げる方法です。皮膚を切開するため同時に眼窩脂肪を取り除くことができるので非常におすすめです。ただし、皮膚を切開することから術後の腫れや内出血などを引き起こしますのでダウンタイム(日常生活への制限)が伴うことから誰でも気軽に受けることはできません。

ヒアルロン酸注射

目の下の膨らみの直下にヒアルロン酸を注射することによって凹み、段差がフラットになるため影がなくなり、目の下のクマ・たるみが解消したように見えます。しかし、根本的に眼窩脂肪が減少するわけではありませんし、ヒアルロン酸が吸収されると再び目の下の膨らみは出現してきますので下眼瞼脱脂のように根本的に解決できる治療ではありません。
注射で手軽にいつでも気軽にできる治療であることに違いはありませんが、根本的な解決を求めるのであればやはり下眼瞼脱脂をお勧めします。

脂肪溶解注射

フォスファジルコリンなど脂肪を分解するお薬を眼窩脂肪に直接注射して、眼窩脂肪を減少させ膨らみを解消する治療法です。この方法の場合、一見下眼瞼脱脂よりも簡単だし、目的である眼窩脂肪を小さくすることができるからすごく良い治療と錯覚してしまうがちですがやはり問題があるんです。それは脂肪を溶解する、分解する量、ボリュームが正確ではないということ。
下眼瞼脱脂の場合、外科的に取り除きますので、除去すべき眼窩脂肪の量は簡単に調整できますが、脂肪溶解注射は個人差が非常に大きく、その分解・減少する脂肪の量もばらつきが大きいため眼窩脂肪に対してはお勧めはしません。

さまざまなご質問

下眼瞼脱脂に関するさまざまな疑問、手術への不安な点についてまとめました。これから下眼瞼脱脂を受けようと考えている方はぜひ参考にしてください。

傷跡が心配です。どれくらい目立つものですか?
下眼瞼脱脂は基本的な方法としては、瞼の裏側を少し切開して眼窩脂肪を取り除く方法ですので、表面に傷跡が残るといった心配はないです。皮膚表面からのアプローチの場合であっても目の下というのは傷跡が目立ちにくいので皮膚切開であっても傷跡の心配をする必要はございません。
本当に効果があるかが不安です。実際のところ効果がなかったというケースはどれくらいあるんでしょうか?
下眼瞼脱脂は膨らみ、影ぐまの原因である「眼窩脂肪」を外科的に取り除く方法ですので効果がないということはありません。万一、効果がなかったと感じてしまう場合、本来下眼瞼脱脂の適応でなかったというケースが考えられます。そのようなトラブルを避けるためにはセカンドオピニオンと言って他の医師、複数の医師の意見を求め、下眼瞼脱脂の適応があるということを確認すれば効果が無かったというトラブルを防ぐことができるでしょう。
男性でも下眼瞼脱脂を受けることはできますか?
男性でも下眼瞼脱脂を安心して受けることはできます。男性の場合、メイクをしてごまかすような事はできませんが下眼瞼脱脂は傷跡の心配もありませんし、ダウンタイムの少なさからも非常にメリットの大きな治療ですのでご安心下さい。

下眼瞼脱脂 男性

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